スマー ト ファ イバセンサ
E3X-HD
シ リ ーズ
形
取扱説明書
このたびは、本製品をお買い上げいただきまして、
まことにありがとうございます。
ご使用に際しては、次の内容をお守りください。
・電気の知識を有する専門家がお取り扱いください。
・この取扱説明書をよくお読みになり、十分にご理解のうえ、
正しくご使用ください。
・この取扱説明書はいつでも参照できるよう大切に保管して
ください。
©
OMRON Corporation 2011 All Rights Reserved.
* 2 1 9 2 1 8 5 - 2 B *
安全上のご注意
● 警告記号の意味
注意
正しい取扱いをしなければ、この危険のために、時に軽傷・中程度
の傷害を負ったり、あるいは物的損害を受ける恐れがあります。
● 警告表示
注意
故障や発火の恐れがあります。
定格電圧を超えて使用しないでください。
破裂の恐れがあります。
AC電源では絶対に使用しないでください。
安全上の要点
以下に示す項目は安全を確保するうえで必要なことですので必ず守ってください。
・ 引火性・爆発性ガスの環境では使用しないでください。
・ 水、油、化学薬品の飛沫のある場所、蒸気の当たる場所で使用しないでください。
・ 強電界・強磁界のある場所には設置しないでください。
・ 製品の分解、修理・改造をしないでください。
・ 定格範囲を超える電圧、電流を印加しないでください。
・ 定格を超える周囲雰囲気・環境では使用しないでください。
・ 電源の極性など、誤配線をしないでください。
・ 負荷の接続を正しく行ってください。
・ 負荷の両端を短絡させないでください。
・ ケースが破損した状態で使用しないでください。
・ 廃棄するときは、産業廃棄物として処理してください。
・ 火傷の恐れがあります。使用条件(周囲温度、電源電圧、他)によってはセンサ
表面温度が高くなります。操作時や洗浄時にはご注意ください。
・ 高圧線、電力線、動力線と本製品の配線は別配線としてください。
同一配線あるいは同一ダクトにすると誘導を受け、誤動作や破損の原因となることがあります。
・ センサ設定時は、装置を停止していただく等、安全をご確認された上で行ってください。
使用上の注意
・下記の設置場所では使用しないでください。
①直射日光が当たる場所
②湿度が高く、結露する恐れがある場所
③腐食性ガスのある場所
④振動や衝撃が定格の範囲を超える場所
・コードの延長は 100m 以下としてください。延長には 0.3mm
以上のコードをご使用ください。
2
・コード部に加わる力は下記の値以下としてください。
引っ張り 40N 以下、トルク 0.1N・m 以下、押圧 20N 以下、屈曲 3kg 以下
・ 電源投入後、200ms 以上経過後に検出が可能となります。負荷と本製品が別の場合、必ず本
製品の電源を先に投入してください。
・省配線コネクタタイプを使用される場合、感電や短絡防止のため、使用しない連結用電源
端子には保護用シール ( コネクタ :E3X-CN シリーズに付属 ) を貼ってください。
保護用シール
連結用電源端子
・電源遮断時に出力パルスが発生する場合がありますので、負荷あるいは 負荷ラインの電
源を先行して遮断してください。
・過大なセンサ光が入光した場合は、相互干渉防止機能が十分に機能せずに誤動作する場合
があります。その場合はしきい値を大きく設定してください。
・アンプを着脱、増設するときは、必ず電源を切ってください。
・ファイバユニットをアンプユニットに固定した状態で、引っ張り、圧縮などの無理な力を
加えないで下さい。 (9.8N 以内)
・ モバイルコンソール形 E3X-MC11、 形 E3X-MC11-SV2、 形 E3X-MC11-S は使用できません。
・形 E3X-DA-N/SD/NA とは相互干渉防止機能が働きません。形 E3X-DA-S/MDA とは相互
干渉防止機能が働きます。
・通信ユニット形 E3X-DRT21-S、形 E3X-CRT、形 E3X-ECT は使用できません。
・保護カバーは必ず装着した状態で使用してください。
・清掃にはシンナー、ベンジン、アセトン、灯油類は使用しないで下さい。
パッケージ内容の確認
・アンプユニット 1 台 ・取扱説明書 ( 本書 ) 各 1 部 ( 日本語 英語 中国語 )
1
設置編
1-1
外形寸法図
21.7
27.1
茶:DC12-24V
黒:出力
青:0V
146.9(カバー開時最大)
5.1
9
2- Ø 2.4
20.5
37.9
20.5
細径ファイバ用アタッチメント
( 形 E39-F9) 装着時
71.8
< コード引き出しタイプ >
( ) 内の寸法は関連部品との寸法になります。
1-2
アンプユニットの取付け
■DIN レールへの取付け
1.
ファイバユニット挿入部側のツメをレールに
かけて、カチッと音がするまでフックを
押し込みます。
■DIN レールからの取外し
ファ イバユニ ッ ト挿入部側のツ メ
1.
本体を矢印 1 の方向へ押します。
2.
矢印 2 の方向へ持ち上げます。
2
配線の色と機能については、 「1-1 外形寸法図」
もしくは本体横の表示を参照してください。
■連結して使用する場合 ( 省配線コネクタタイプの場合 )
1.
アンプユニットを1台ずつDINレールに取り付け、
カチッと音がするまでコネクタを差し込みます。
親機には形E3X-CN11(親コネクタ)を、
子機には形E3X-CN12(子コネクタ)を使用してください。
2.
アンプユニットを矢印 2 の方向へスライドさせます。
3.
振動等で離れないように、別売のエンドプレート
( 形 PFP-M) でアンプをしっかりとはさんでください。
4.
ドライバでエンドプレートのネジを締めてください。
最大連結可能台数は 16 台です。
振動等がある場合は、 アンプユニ ッ ト単体で も
エ ン ドプレー ト を使用 して く だ さ い。
押 しながらネ ジを締めて く だ さ い。
1-3
ファイバユニットの取付け
■ファイバカッタの使用方法
2
1.
ファイバユニットをファイバカッタ
の穴に挿入します。
標準ファイバユニットは切りたい位置
まで挿入してください。
細径ファイバユニットは奥まで挿入し
てください。
標準ファ イバユニ ッ ト
1
2.
(φ2.2㎜) 用穴3コ
刃を一気に押し下げて切断します。
■ファイバユニットの取付け
ロ ッ ク レバー
1.
保護カバーを開きます。
ロ ッ ク
解放
4
2.
ロックレバーを起こします。
2
3.
ファイバユニット挿入口にファイバ
ユニットを確実に奥まで差し込みます。
3
4.
ロックレバーを元の方向に戻して、
ファイバユニットを固定します。
ファ イバユニ ッ ト
・同軸反射形ファイバユニットを本
体に取り付ける場合、単芯ファイ
バユニットを取り付け穴の上 ( 投光 )
側に、複芯ファイバユニットを下
( 受光 ) 側に取り付けてください。
単芯
複芯
-1-
2
設定編
2-1
操作・表示早見表
単位:mm
[L/D 表示灯 ]
[DPC 表示灯 ]
Light ON/Dark ON の設定
DynamicPowerControl 機能有効時に点灯します。
状態を表示します。
[OUT 表示灯 ]
[ST 表示灯 ]
SmartTuning 実行時に点灯します。
出力 ON 時に点灯します。
しきい値
受光量
緑デジタル
赤デジタル
感度設定
しきい値の微調整
【 】ボタン
【UP/DOWN】 ボタン
緑デジタルのしきい値が
検出体ありとなしで 1 回ずつ押します。
< 省配線コネクタタイプ >
変わります。
[ST 表示灯 ] が点灯します。
2
4
2-2
制御出力切り換え方法
1
3
11.2
1.
<M8 コネクタタイプ >
ボタンを押します。
L/D
透過形:検出体ありで ON させる場合は、
「Dark ON」に設定します。
[L/D 表示灯 ] の が点灯します。
反射形:検出体ありで ON させる場合は、
「Light ON」に設定します。
[L/D 表示灯 ] の が点灯します。
1
2-3
スマートチューニング【簡単感度調整】
① 検出体のあり / なしを検出したい!
DINレール
● 2 点チューニング
1.
検出体がある状態で、 ボタンを押します。
2
2.
検出体がない状態で、もう一度 ボタンを押します。
4
3
受光量設定
: 1、 2 の大きいほうの受光量をパワーチューニングレベルに調整します。
しきい値設定 :1 のときと 2 のときの受光量の中間に設定されます。
1. と 2. の手順は逆でも可能です。
ファ イバカ ッ タ
形E39-F4
(ファイバユニッ トに付属)
② ほこりや汚れに強くしたい!
細径ファ イバユニ ッ ト用
● 最大感度チューニング
穴2コ
細径ファイバ用アタッチメ ン ト
1.
検出体が以下の状態で、 ボタンを 3 秒以上長押しし、[ ] が表示されたら
形E39-F9
指を離します。
透過形 : 検出体がある状態
保護カバー
1
検出体
反射形 : 検出体がない状態
受光量設定
:1 のときの受光量を 0 に調整します。
しきい値設定 :1 のときの受光量の約 7% の値に設定されます。長距離検出等
で 1 のときの受光量が小さい場合、出力が正しく ON する最小
の値に設定されます。
③ ラインを止めずに、移動する検出体で調整したい!
● フルオートチューニング
1.
検出体が無い状態で ボタンを長押しし、赤デジタルに [ ]→[ ]→[ ]
と表示されている間に検出体を通過させます。
+ :両押し
→ :順番に両押し
( ボタンは検出体の通過中押し続け、赤デジタルに [ ] が表示されるまで
パワーチューニング
7 秒以上長押しします。検出体を通し終えたら、 ボタンから指を離してください。)
光量が飽和
した場合
MODE
設定初期化
→
L/D
キーロック
UP/DOWN
MODE
ゼロリセット
UP
「③ 便利な設定編」
検出体
モード切り換え
出力切り換え
【MODE】ボタン
【L/D】ボタン
1 回押すことで
3 秒以上長押しすること
Light ON/Dark ON を切り換えます。
で、設定モードと検出
モードを切り換えます
[L/D] 表示灯の点灯が切り換わります。
受光量設定
:1 のときの最大受光量をパワーチューニングレベルに調整します。
しきい値設定
: 1 のときの最大受光量と最小受光量の中間に設定されます。
④ 検出体の位置を決めたい!
● 位置決めチューニング
1.
検出体がない状態で、 ボタンを押します。
検出体
検出体
2.
位置決めしたい場所に検出体を置いて ボタンを長押しします。
受光量設定
:2 のときの受光量をパワーチューニングレベルの半分に
しきい値設定 :2 のときの受光量と同じ値に設定されます。
⑤ 透明体や小物を検出したい!
1pnt
● パーセントチューニング
1.
設定モードでパーセントチューニングをを ON にします。
2.
検出体がない状態で ボタンを押します。
2pnt
設定完了
受光量設定
:2 のときの受光量をパワーチューニングレベルに調整します。
しきい値設定 :[2 のときの受光量 × パーセントチューニングレベル
+ 2 のときの受光量 ] に設定されます。
パーセントチューニングに設定するとパワーチューニング以外のスマート
チューニングは実行できません。
● スマートチューニングエラー
エラー名 / 表示 / 原因
ニアエラー
err
1 点目と 2 点目の受光量差
が小さすぎる状態です。
オーバーエラー
err
受光量が大きい状態です。
ローエラー
err
3秒以上長押し
受光量が小さい状態です。
赤デジタルは [1pnt]→[full] となります。
スマートチューニングの調整範囲は約 20 〜 1/100 倍です。検出機能をギガモード
に選択した場合は初期値が大きいため調整範囲は約 2 〜 1/100 倍となります。
パワーチューニングレベルを変更したい場合は「⑤ 詳細設定編」をご覧ください。
2-4
しきい値の微調整
設定完了
1.
ボタンで調整します。
UP/DOWN
しきい値が大きくなります。
長押しにて高速で調整できます。
-2-
7秒以上長押し
設定完了
1pnt
3秒以上長押し
赤デジタルは
設定完了
調整します。
( 受光量比率でしきい値を設定したい !)
「⑤ 詳細設定編」
per
設定完了
発生チューニング種別
対応方法
・ 検出機能を応答時間が遅いモー ドに変更く だ さい。
2 点チューニング
・ 投受光間距離を狭めて く だ さい。 (透過形)
フルオートチューニング
・ センサをワークに近づけて く だ さい。 (反射形)
位置決めチューニング
・ パワーチューニングレベルを大き く して く だ さい。
全て
・ 細径ファイバを使用して く だ さい。
・ 投受光間距離を広げて く だ さい。 (透過形)
・ センサをワークから遠ざけて く だ さい。 (反射形)
・ パワーチューニング レベルを小さ く して く だ さ い。
最大感度チューニング
・ 投受光間距離を狭めて く だ さ い。 (透過形)
以外
・ センサを ワークに近づけて く だ さ い。 (反射形)
しきい値が小さくなります。
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