CA320
User's
熱電対キャリブレータ
Manual
ユーザーズマニュアル
本書では、熱電対キャリブレータの操作方法について説明しています。
お読みになったあとは大切に保存してください。ご使用中に操作がわからなくなったときなどにきっ
とお役に立ちます。
1st Edition: November 2015 (YMI)
All Rights Reserved, Copyright © 2015, Yokogawa Meters & Instruments Corporation
Printed in Japan
本機器を安全にご使用いただくために
本機器を使用するときの注意、各部の名称、仕様については、別冊のスタートガイド (IM
CA310-02JA) に記載しています。
本機器を使用する前に、必ずスタートガイドをお読みいただき、正しくご使用ください。
基本設定をする
本機器の電源を ON にして、ロータリースイッチを SETTING に合わせます。
1.
2.
左端の上下キーで設定項目を選択し、右端の上下キーで選択肢を切り替えます。
3.
OUTPUT ON/OFF キーで設定を確定します。
設定項目の選択
選択肢の選択
POWER
▲
▲
▲
▲
TYPE
設定の確定
オートパワーオフ
乾電池で駆動している場合、ON に設定すると、約 20 分間操作しないと自動的に電源
が OFF になります。AC アダプタで駆動しているときは無効です。
バックライト
バックライトを ON/OFF します。Timer に設定すると、 キー操作するたびに約 2 分間バッ
クライトが点灯します。
スイープ時間
ステップスイープの場合は各ステップ値の出力時間、リニアスイープの場合は 0%から
100% (100% から 0% ) までの出力時間を設定します。
温度測定 / 発生端子
熱電対ミニプラグ端子 (A) を使用するか、バナナ端子 (B) を使用するかを設定します。
RJ センサー
バナナ端子を使用して温度測定または温度発生する場合に基準接点補償するか (ON)、
しないか (OFF) を設定します。
バーンアウト
熱電対の断線 ( バーンアウト ) を検出するか (ON)、しないか (OFF) を設定します。
温度基準
温度の基準を ITS-90 または IPTS-68 のどちらかに設定します。
拡張センサー
EXTRA レンジに割り当てるセンサーを設定します。
スパン設定の初期化
スパン設定を初期化します。
設定の初期化
設定を初期化します。
RJ センサーを使用する
本機器には基準接点補償用 RJ センサーが内蔵されています。また、 外付け RJ センサー ( 別
売 ) を使用して外部の接点を基準とした接点補償を行うこともできます。
熱電対ミニプラグ端子
内部の基準接点補償が常に有効になります。外付けの RJ センサーを使った外部接点に
よる基準接点補償はできません。
バナナ端子
外付けの RJ センサーが接続されていないときは内部の基準接点補償が有効、外付けの
RJ センサーが接続されているときは、外部接点による基準接点補償が有効になります。
バナナ端子に基準接点補償する場合は、上記の基本設定の RJ センサーを ON にします。
Note
・ 熱電対ミニプラグ端子を使用しているときは、RJ センサーを OFF にできません。
外部接点による基準接点補償
・
をしない場合は、必ず
い。
IM CA320-01Z2
初版
設定項目
選択肢
表示
オートパワーオフ
ON
/OFF
*
バックライト
ON/OFF
スイープ時間
15s
/30s/45s/60s
*
温度測定/発生端子
A
/B
*
RJセンサー(バナナ端子)
ON
/OFF
*
バーンアウト検出
ON
/OFF
*
温度基準
ITS-90
拡張センサー
D
/G/PL2
*
スパン設定の初期化
-
-
設定の初期化
* : 初期値
外付けの
RJ センサーを外してくださ
測定する
1.
本機器の測定 / 発生切り替えスイッチを MEASURE( 測定 ) に設定します。
スタートガイドに従って、本機器と測定対象を付属の測定発生用リードケーブルで接
2.
続します。
本機器に内蔵されている RJ センサーを使って基準接点補償する場合は、本機器と測
定対象を熱電対で接続してください。
3.
ロータリースイッチでレンジを設定します。
TYPE を押して、TYPE1 または TYPE2 どちらかを選択します。
4.
Note
・ EXTRA に設定すると、基本設定の EXTRA で設定したセンサーが選択されます。
90mV に設定すると、-11.000mV ~ 99.999mV の電圧を測定できます。
・ 付属のバインディングポストをバナナ端子に装着することもできます。
発生する
1.
本機器の測定 / 発生切り替えスイッチを SOURCE( 発生 ) に設定します。
画面に ON が表示され、出力が ON になります。
2.
ロータリースイッチでレンジを設定します。
3.
TYPE を押して、TYPE1 または TYPE2 どちらかを選択します。
Note
EXTRA に設定すると、基本設定の EXTRA で設定したセンサーが選択されます。
90mV に設定すると、-11.000mV ~ 99.999mV の電圧を発生できます。熱起電力がこの範囲の熱
電対を校正する場合などに使用できます。
4.
スタートガイドに従って、本機器と対象機器を付属の測定発生用リードケーブルで接
続します。
本機器に内蔵されている RJ センサーを使って基準接点補償する場合は、本機器と対
象機器を熱電対で接続してください。
スタートガイドの共通操作に従って、▼▲キーで出力値を設定します。▼▲キーで増
5.
減するカウント数はレンジによって異なります。
Note
・ 本機器はリードケーブルの電圧降下分を除いて校正されています。
負荷電流をとる場合は、リードケーブルの抵抗が誤差になります。
・ 付属のバインディングポストをバナナ端子に装着することもできます。
/TIMER
*
出力モードの変更
1.
スタートガイドの「操作キー」に従って、出力モードを設定します。
通常出力 ( 表示なし ):設定値を出力。出力値を▼▲キーで変更可能
スパンチェック (
ステップスイープ (
/IPTS68
*
リニアスイープ (
▲
同時に押して出力モードを設定
スイープ一時停止中に押すと、 スパ
ンの0%に設定
スイープ
設定したスパンの 0%と 100%の間で、自動的に出力値が変化します。スイープには、
ステップスイープとリニアスイープがあります。
ステップスイープ
スイープ時間
100%
0%
1.
スイープの範囲であるスパンの 0%と 100%を設定します。
スパンの 0%の値を▼▲キーで設定し、右から 1 番目と 2 番目の▼キーを同時に押し
ます。SET が表示され、0%が設定されます。
同様に 100%の値を▼▲キーで設定し、右から 1 番目と 2 番目の▲キーを同時に押し
ます。
キー操作の詳細はスタートガイドの「操作キー」をご覧ください。
2.
出力モードをステップスイープまたはリニアスイープに設定します。ON の表示が点
滅します。
TYPE を押します。スイープが開始されます。ON の表示が点灯に変わります。
3.
再度、TYPE を押すと、スイープが一時停止し、ON の表示が点滅します。停止中も
表示されている値が出力されます。
さらに、TYPE を押すと、停止した出力値からスイープを再開します。
スイープが一時停止中に、左端の▲キーを押すと、スパンの 0%に出力値が設定され
ます。
サブ表示を変更する
メイン表示に表示されている温度を、熱起電力、スパンに対する割合 (% ) に変換した
値で表示できます。また、RJ センサーの測定温度も表示します。レンジが 90mV のと
きは無効です。
▲
▲
同時に押してサブ表示を設定
熱起電力 スパンの% RJセンサーの測定温度
):通常出力に加え、スパンの 25%単位で出力を変更可能
):スパンの 25%単位で自動的にステップ出力
):0%~ 100%をリニアに変化させて出力
スパンチェ ッ クの出力値設定
スパンの100%
▲
▲
▲
に設定
スパンの0%
に設定
リニアスイープ
100%
0%
時間
▲
▲
▲
▲
▲
▲
1カウント増減
100カウント増減
スパンの25%ステップで増減
スイープ時間
時間
IM CA320-01Z2
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