S U Z U K I
ス ズ キ メ ロ デ ィ オ ン 修 理 工 具 セ ッ ト [ M R T - 0 1 ]
この度は、 メロディオン修理工具セットMRT-01をお買い上げいただきまして誠にありが
とうございます。 本製品を安全に、 末永くご使用いただくため、 この取扱説明書をよくお
読みください。 お読みになった取扱説明書は、 なくさないよう大切に保管してください。
●製品の性質上 、 全ての鍵盤ハーモニカの調律作業を可能にする物ではございません。
●作業は静かな場所で細心の注意を払い行ってください。
●部品自体の耐久性には限界がございます。
●本製品の使用において発生した破損 ・ 怪我に関しましては、 責任を負いかねます。
以上をご理解頂きました上、 ご自身の責任の下ご使用ください。
ヘラ
プラスドライバー
リード のアゲミを 変え
メ ロ ディオン の 分 解・
たり、 調律時リードの下
組立てに使用します。
に入れて使用します。
ヤスリ
キサゲ
調律時に使用します。 リ
調 律 時 に 使 用しま す。
ード の 先 端 を 削りピッ
先端でリードの根元を
チを上げます。
削りピッチを下げます。
分解する
分解する
A-1 カバーのネジを外す
楽器裏側にあるネジをプラスドライバーで外します。 PRO-44HやPRO-37v2、 M-32C等
金属カバーのモデルは6つ、 MX-32C、 F-32等プラスチックカバーのモデルは8つ、 B-24C、
B-24Hは大小合わせて8つ外します。
例 ) 金 属 カ バ ー モ デ ル
・ ネ ジ を 外 し ま す
A-2 カバーを取り外す
カバー、 サイドカバーを外します。 PRO-37v2の場合はだ液抜きキャップを外してからサ
イドカバーを外してください。 PRO-44H、 PRO-44HPの場合はストラップピンが付いて
いるためサイドカバーは外れず、 カバーのみを外すことが可能です。 MX-32C、 F-32等プ
ラスチックカバーのものは空気箱一体式のカバーになっています。 カバーを外せばリー
ドプレートが見えるのでA-3の作業は不要です。
・ カ バ ー
・ サイド
カ バ ー
A-3 空気箱のネジを外し、空気箱を取り外す
空気箱を外します。 ネジはPRO-44、 PRO-44HPが5個、 B-24C、 B-24Hは11個その他は4個
です。 空気箱を外すと、 リードプレートが見えます。
・ネ ジ を 外 し ま す
M E L O D I O N
R E P A I R
T O O L
ネジ・バネセット
紛失しやすいネジ ・バネ類を付属してい
ます。
カバーネジ
(低頭) ×6
(銀) ×6
○ 使用モデル
○ 使用モデル
PRO-44H・PRO-44HP
PRO-44H・PRO-44HP
カバーネジ
(黒) ×6
(金) ×6
○ 使用モデル
○ 使用モデル
PRO-37v2・M-37C
P R O - 4 4 H ・ P R O - 4 4 H P
以外の金属カバーモデル
カバーネジ
(銀) ×6
○ 使用モデル
M-32C・S-32C 他
○ 使用モデル
全 メ ロ デ ィ オ ン 共 通
リードプレート
ネジ×6
○ 使用モデル
全 メ ロ デ ィ オ ン 共 通
リードアゲミ調整
リード調律
・ サイド
カ バ ー
・ 空 気 箱
S E T
リ ー ド ア ゲ ミ 調 整
アゲ ミ と は
全てのリードには 「アゲミ」 と呼ばれる反らしが付いており、 このアゲミの高さによってそれぞ
れのリードの息に対する反応が変わってきます。 工場出荷時に各モデルに最適なアゲミにして
いますが、 演奏しているうちにアゲミが変わってしまった場合やお好みのアゲミにしたい場合、
調整が可能です。 アゲミの量が小さいと弱い息でよく反応する代わりに強い息で音が鳴らなく
なり、 量が大きいと強い息でよく反応する代わりに弱い息で音が鳴らなくなります。
・ プレ ート
リード全長の先端から約2/3付近からリードに反らし(アゲミ)がついています。
B-1 アゲミを上げる場合
ヘラを先端から全長の2/3の所まで差し込み、 上へ引き上げます。
B-2 アゲミを下げる場合
ヘラでリードをプレートへ押し込みます。 押し込み過ぎないように注意してください。
四角ナッ ト
四角ナッ ト
リ ー ド 調 律
鍵盤バネ
×6
調律をする前にチューナーをご用意下さい (1セント単位で測定できるものが望ましいで
す) 。 アゲミを変えることでピッチが変わるため、 まずアゲミを調整した後に調律をするよ
うに心がけて下さい。 また、 使用する唄口が立奏唄口か卓奏唄口の違いで若干ピッチが変
わるので、 通常愛用している唄口で測定するとよいでしょう。
C-1 ピッチを測定するために空気箱を取り付ける
アゲミの確認後など、 空気箱を取り外している場合は 「分解する.A-3」 の逆の手順で空気箱
を取り付けます。 M-32C等プラスチックに直接ネジ留めしているものは、 取り付け時特に
慎重に作業して下さい (本体に切ったネジ山を潰し、 ネジ留めが出来なくなる可能性があ
ります) 。 金属カバーのモデルはカバー類を取り付けなくても構いませんが、 空気箱とカ
バーが一体になっているMX-32C等のモデルは上下カバーを取り付けます。 取り付けた
後唄口を付けて空気漏れがないか確認して下さい。
C-2 ピッチを測定する
通常演奏している息の強さで音を鳴らし、 ピッチを測定し記録します。
C-3
調律する
再 び 空 気 箱 を 取 り 外 し 、 ヤ ス リ 、 キ サ ゲ を 使 い 調 律 し ま す 。 リ ー ド は そ れ ぞ れ 1 枚 が 1
つの音に対応し、 その音の鍵盤の真裏に位置しています。 再度空気箱を取り外し、 調律の
必要なリードを削って正しいピッチ (それぞれのリードが0セント付近) にします。
●ピッチを上げる場合
リードの下にヘラを入れて、 先端をヤスリで削ります。 削った後バリ (削りカス) がでます。 バリ
をそのままにして音を鳴らすと 「キーン」 という不快な音が鳴るため、 側面を削って整えます。
・ ヘラ
先をヤスリで削る
●ピッチを下げる場合
リードの下にヘラを入れて、 根元をキサゲで削ります。
プレート部を傷つけないように注意して下さい。
・ ヘラ
調律を終えたら空気箱を取り付けて再びピッチを測定します。 正しいピッチの出てい
ない箇所があればC-1〜C-3を繰り返します。
注 意:調律後にアゲミが変わることがあるので再度確認してください。
リード長さ
・ リード
リード長さの2/3
・ ヤスリ
削った部分に削りバリ(削りかす)が残るのでヤスリで整える
・ キ サゲ
キサゲは図のように斜めに立て、根元付近を狙って
引っかくように削ります。
引 き 上 げ る
押 し 込 む
1104-5D-MM-159-A / 00457-00018